人生において、誰でも必ず大きな転機というものがあります。
それは自分の意思によってもたらされる場合もあれば、そうではなくて外部要因が転機となる場合もあります。
しかし私は、内部からであれ外部からであれ、その機会を自ら捉え、「変わろう」という積極的な意思によって自分の変化を選び取った人こそ立派であり、人生の達人であろうかと思います。変化は自分で掴み取るものであり、それは美しい未来を約束してくれます。
そしてそれは芸術作品の成り立ちと表現への過程にも言えることです。
例えば茶事に使う茶碗。
鉄分が多く黒々と縮みしろの大きい備前、重く鈍い鉄色の丹波、明るい火色の常滑、淡いねずみ地色の瀬戸。これらの陶磁器は高温での長時間の焼成に耐えて、美しく変化した土の姿です。
それらに心動かされるのは、焼成によって自らを変化させた土の意思のようなものが感じ取れるからでしょうか。
茶器にたとえると、通信教育システムはこの変化をもたらす窯であり、焼成という学びの過程を通過することによって未来へと自らを大きく美しく変化させることができます。
もし、みなさんが自分を変えようと思うなら、本学の通信教育システムは充分にその手助けをすることができると私は確信しています。
自らの意思でもって本学通信教育部に学び、あなたの未来を変えてください。
私たちはそのための如何なる助力も惜しみません。
本学大阪芸術大学グループ通信教育部には、芸術活動から教員養成・資格取得を目指す学生達が、4年制大学、３年制及び２年制短期大学で学んでいます。

通信教育部の保育学科では、時代のニーズと充実した教育環境の整備を目的に、2年制の幼稚園コースと3年制の保育コースの2コース体制を採用しています。これにより、保育士資格・幼稚園教諭免許状の資格取得をめざすみなさんの学びをフレキシブルにサポートいたします。

大阪芸術大学短期大学部の通信教育部の歴史は1955年にまで遡り、日本初の通信教育による保育科として設置されました。短期大学部の保育の始まりは、第二次世界大戦後の厳しい教育環境を目の当たりにした創設者が「未来を担う子どもたちを救いたい」という想いから、大型バスで全国をまわった移動幼稚園でした。短期大学部の前身である浪速短期大学時代を含めた60年以上の歴史の中で数多くの保育士、幼稚園教諭を輩出しております。

大阪芸術大学短期大学部には芸術を学ぶ環境が整っています。人生においては短い期間ですが、芸術に触れ、美を追い求めるこの学生時代は、みなさんの素晴らしい人生を彩る礎となることでしょう。

また、短期大学部の通信教育部には、実にさまざまな学生がいます。働きながらや子育てをしながらキャリアアップをめざす人々、定年を迎え再度勉強への意欲を高めた人々。そうした幅の広い年齢の学生達が交流し、世代を超えて刺激しあえるスクーリングという環境があるのも通信教育の魅力のひとつです。普段の1人で行うリポート作成などは辛いと感じる時があるかもしれません。忙しくて諦めそうになるかもしれません。そんな時は入学時の夢や目標を忘れずに勉学に励んでください。私たち短期大学部の教職員一同がそんなみなさんの熱い想いを全力で応援してまいります。

通学課程では、疑問があれば直接教員と学生が顔を合わせて議論したり、学生同士で相談し合うこともできますが、 通信課程では、自宅学習など学生それぞれが、ひとりで頑張ることも多いです。 スクーリングは、自宅学習だけではなかなか修得できない知識や技術を身につけながら、 同じ目的を持つ仲間と接し刺激や力を得られる場所で、また直接顔を合わせる機会ですので、 できるかぎり親身に疑問や相談にお答えしたり、指導したいと思っています。学生同士、コミュニケーションが取れるよう配慮することにより、 連帯感や仲間意識も自然と高まります。頑張っているのは自分だけではないと励まされるでしょう。 それぞれの目標に向かって一歩ずつ着実に進むことを、心から願っています。